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富豪刑事/筒井康隆
¥300
出版:新潮社 発売:1984年 定価:590円+税 文庫サイズ・272ページ ================== キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくゆらせた“富豪刑事"こと神戸大助が、迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密室殺人事件を、誘拐事件を……次々と解決してゆく。 金を湯水のように使って。 靴底をすり減らして聞き込みに歩く“刑事もの"の常識を逆転し、この世で万能の金の魔力を巧みに使ったさまざまなトリックを構成。 SFの鬼才がまったく新しいミステリーに挑戦する。
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地雷グリコ/青崎有吾
¥1,500
出版:KADOKAWA 発売:2023年 定価:1750円+税 文庫サイズ・352ページ ================== 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。 平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
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落日/湊 かなえ
¥350
出版:角川春樹事務所 発売:2022年8月 定価:858円 文庫サイズ・432ページ ================== わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された── 新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。 十五年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。 笹塚町は千尋の生まれ故郷でもあった。香はこの事件を何故撮りたいのか。 千尋はどう向き合うのか。そこには隠された驚愕の「真実」があった・・。
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死神の浮力/伊坂 幸太郎
¥300
出版:文藝春秋 発行:2016年 定価:780円+税 文庫サイズ・544ページ ================== 娘を殺された山野辺夫妻は、逮捕されながら無罪判決を受けた犯人の本城への復讐を計画していた。そこへ人間の死の可否を判定する「死神」の千葉がやってきた。千葉は夫妻と共に本城を追うが・・・。 展開の読めないエンターテインメントでありながら、死に対峙した人間の弱さと強さを浮き彫にする傑作長編。
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貴族探偵/麻耶雄
¥300
出版:集英社 発行:2013年 定価:880円 文庫サイズ・307ページ ================== 信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。自殺か、他殺か? 捜査に乗り出した警察の前に、突如あらわれた男がいた。その名も「貴族探偵」。警察上部への強力なコネと、執事やメイドら使用人を駆使して、数々の難事件を解決してゆく。斬新かつ精緻なトリックと強烈なキャラクターが融合した、かつてないディテクティブ・ミステリ、ここに誕生! 傑作5編を収録。
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七回死んだ男/西澤保彦
¥300
出版:講談社 発行:1998年 定価:680円+税 文庫サイズ・360ページ ================== 高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。資産家の祖父は新年会で後継者を決めると言い出し、親族が揉めに揉める中、何者かに殺害されてしまう。祖父を救うため久太郎はあらゆる手を尽くすが――鮮やかな結末で読書界を驚愕させたSF本格ミステリの金字塔!
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十角館の殺人 新装改訂版/綾辻行人
¥750
出版:講談社 発行:2007年 定価:860円+税 文庫サイズ・512ページ ================== 十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
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叙述トリック短編集/似鳥鶏
¥600
出版/講談社 発行/2021年 定価/780円+税 文庫サイズ・336ページ ================== 超絶技巧の騙し本(ミステリ)。 *注意! この短編集はすべての短編に叙述トリックが含まれています。騙されないよう、気をつけてお読みください。本格ミステリ界の旗手が仕掛ける前代未聞の読者への挑戦状! 作者の仕掛ける〔魔法〕はこの本すべてにかけられているーー 「この短編集は『叙述トリック短編集』です。収録されている短編にはすべて叙述トリックが使われておりますので、騙されぬよう慎重にお読みくださいませ。」(読者への挑戦状より)大胆不敵に予告されていても、読者は必ず騙される!本格ミステリの旗手がその超絶技巧で生み出した、異色にして出色の傑作短編集!!
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扉は閉ざされたまま/石持浅海
¥400
出版/祥伝社 発行/2005年 定価/838円+税 文庫サイズ・212ページ ================== <著者のことば> 「鍵のかかった扉を、斧でたたき壊す」 本格ミステリの世界にはよくあるシーンです。「そうではない」話を書こうと思いました。閉ざされた扉を前にして、探偵と犯人が静かな戦いを繰り広げる。この本に書かれているのは、そんな物語です。対決の立会人はわずかに四人。あなたが、五人目です。
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カラスの親指/道尾秀介
¥500
出版:講談社 発行:2011年 定価:946円 文庫サイズ・520ページ ================== 人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。直木賞ノミネート作品、第62回日本推理作家協会賞受賞作品。
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九マイルは遠すぎる/ハリイ・ケメルマン
¥600
出版:早川書房・ハヤカワ・ミステリ文庫 発売:1976年 定価:740円+税 文庫サイズ・253ページ ================== 1947年にハリイ・ケメルマンが発表した短編推理小説。ケメルマンのデビュー作であり、もっとも有名な作品のひとつ。「安楽椅子探偵」ジャンルの代表例として知られている。 ニッキー・ウェルト教授は友人の「私」に、10語ないし12語からなる文章を作ってくれれば、思いもかけなかった論理的な推論を引き出してみせると言う。「私」は偶然心に浮かんだ、「9マイルもの道を歩くのは容易じゃない。まして雨の中となるとなおさらだ(A nine mile walk is no joke, especially in the rain)」という11語を述べる。ウェルトはこの文章に対して丁寧に推論を重ねて、出発地や時間帯、発話者の心理状態などを特定していき、ついにはある真相に到達する。
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すべてがFになる/森博嗣
¥500
出版/講談社 発売/1998年 定価/869円 文庫サイズ・524ページ ======================================== 密室から飛び出した死体。究極の謎解きミステリィ。 コンピュータに残されたメッセージに挑む犀川助教授とお嬢様学生・萌絵。 孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。
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オリエント急行の殺人/アガサ・クリスティ著・長沼弘毅訳
¥350
出版/創元推理文庫 発行/2003年 定価/968円 文庫サイズ・360ページ ======================================== オリエント急行列車に乗り合わせた乗客たちは積雪に閉じこめられてしまった。その翌朝、ひとりの乗客が体いっぱいに無数の傷を受けて死んでいた。乗客のひとりエルキュール・ポワロの目と鼻の先で起きた事件である。被害者はアメリカ希代の幼児誘拐魔だった。そして乗客は世界中の雑多な人々――その全員にアリバイがあったのだ。有名な映画にもなった、クリスティを代表する傑作! 訳者あとがき=長沼弘毅
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その可能性はすでに考えた/井上真偽
¥500
出版:講談社ノベルス 発行:2015年 定価:900円 文庫サイズ・256ページ ======================================== 山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。唯一生き残った少女には、首を斬られた少年が自分を抱えて運ぶ不可解な記憶があった。首無し聖人伝説の如き事件の真相とは? 探偵・上苙丞(うえおろじょう)はその謎が奇蹟であることを証明しようとする。論理(ロジック)の面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞の話題作。 第16回 本格ミステリ大賞候補 ミステリが読みたい! 2016年版(早川書房) 2016本格ミステリ・ベスト10(原書房) このミステリーがすごい! 2016年版(宝島社) 週刊文春ミステリーベスト10 2015年(文藝春秋) 読者に勧める黄金の本格ミステリー(南雲堂) キノベス!2016(紀伊國屋書店)
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容疑者Xの献身/東野圭吾
¥300
出版:文藝春秋 発売:2008年 定価:629円 文庫サイズ・394ページ ======================================== 累計220万部突破、直木賞受賞の大ベストセラー。 天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。 ある日、靖子の前夫・富樫が母娘の居場所を突き止めて訪ねてきた。金を無心し、暴力をふるう富樫を、靖子と美里は殺してしまう。 呆然とする二人を救うために、石神は完全犯罪を企てる。 だが皮肉にも、石神と帝都大学の同期であり、親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。 ガリレオシリーズ初の長編。 第134回直木賞受賞作。第6回本格ミステリ大賞受賞。2005年度の国内の主要ミステリランキング「本格ミステリ・ベスト10」「このミステリーがすごい! 」「週刊文春ミステリベスト10」すべてにおいて1位獲得、エドガー賞(MWA主催)候補作にもなった。
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レジまでの推理/似鳥鶏
¥300
出版:光文社 発行:2018年 定価:638円 文庫サイズ・283ページ ======================================== 書店員は超多忙。品出しや客注をこなし、レジ対応の合間に万引き犯を捕まえ、閉店後には新作を読んでPOP書きやイベントの準備。でも、本と本屋が好きだから、今日も笑顔でお店に出るのだ。でも時には、お客様から謎すぎる悩みが寄せられて…。ここは町の本屋さん。名物店長と個性的なバイトの面々が、本にまつわる事件を鮮やかに解決します。本屋さんよ、永遠に。
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テロリストのパラソル/藤井伊織
¥300
出版/講談社 発行/1998年 定価/792円 文庫サイズ・388ページ ======================================== アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し20年以上もひっそりと暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。ヤクザの浅井、爆発で死んだ昔の恋人の娘・塔子らが次々と店を訪れた。知らぬ間に巻き込まれ犯人を捜すことになった男が見た事実とは……。史上初の乱歩賞&直木賞W受賞作。
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リピート/乾くるみ
¥400
出版/文藝春秋 発行/2007年 定価/1067円 文庫サイズ・528ページ ================== もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。ところが彼らは一人、また一人と不審な死を遂げて…。あの『イニシエーション・ラブ』の鬼才が、『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ仰天の傑作。(「BOOK」データベースより)
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ロートレック荘事件 改版/筒井康隆
¥300
出版:新潮社 発売:1995年 定価:550円+税 文庫サイズ・233ページ ================== 夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。ロートレックの作品に彩られ、優雅な数日間のバカンスが始まったかに見えたのだが…。二発の銃声が惨劇の始まりを告げた。一人また一人、美女が殺される。邸内の人間の犯行か?アリバイを持たぬ者は?動機は?推理小説史上初のトリックが読者を迷宮へと誘う。前人未到のメタ・ミステリー。